5月、進入学も一段落して、落ち着いてきた大学構内です。
落着きとは関係ないですが、會津八一記念博物館と、enpaku(エンパク)
の1階展示を見てきました。


年に何度か展示が変わるので、興味深い博物館です。
そしてなんといっても、家からいちばん近い博物館なんです。
入場料金はお気持ちを・・・ですし(;’∀’)そのハードルも低めです。
まずは會津八一博物館の展示 「石に遊ぶ」
うーん、石に関する知識がなく、イマイチわかりません~

なんでも昔から中国・日本に、石愛家さんは大勢いらっしゃるそうで、
その方々の書画ということです。
見る方が見れば、垂涎の絵なんでしょうね~。
自分は実物の石を見て綺麗だ、とか 固そうだなどと、好き勝手言うことは結構好きですが、
絵は・・・どこをどう感じてよいのかわかりませんでした。
ただ田能村直入さんの さざれ石図 は迫力!93歳で描かれたとか。スゴイ。
妖精の小さいピクシーが寄り集まっているような、楽しい絵でした。

残念ながら、ブログ記載が遅かったために、この展示はもう終わってしまいます。
一方、enpaku こと 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 の展示は8月まで。
舞台美術家 朝倉摂さんの作品が見たくて行きました。
感動。
舞台のデザイン原画の数々。といっても、美しく丁寧に彩色された絵画です。
小さくても、舞台背景がそのまま出てきたような絵。
歌舞伎座、新橋演舞場、帝劇などの舞台美術作品です。
背景は舞台を構成する一部でも、ひとつの舞台が出来上がっていく過程を感じることができました。
もうひとつ。
縦5センチ、横3センチほどの小さな枠が何十も並ぶ画用紙に、トロールやニッセがびっしりと描かれた作品がありました。人形の家の舞台背景だそうです。
ノルウェーの作家、イプセンの作品の舞台美術を、1968年に担当なさったときのものだそう。
一人ひとりのトロール、ニッセの姿や表情が素晴らしく、味わい深く、絵に釘付けになりました。
またしてもここでご紹介できないのが残念。
朝倉摂さんは、大隈銅像を制作された 朝倉文夫さんの娘さんです。
谷中の朝倉彫塑館も趣深いたたずまいです。

ちなみに、トロール、ニッセとも、北欧に棲む妖精です。
エンパク事務局様、どうぞこの絵をポストカードにしてください!